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宝塚歌劇団 団員自殺 スポーツチームに酷似

宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)宙(そら)組に所属する劇団員の女性(25)が9月に急死し、死因は自殺と見られている。
睡眠も充分にとれない過重労働が続き、先輩からの指導という名目の「叱責」に耐えかねたというのが、遺族の主張だ。事実はまだハッキリしないが、同様の組織は運動部にもかつてよく存在した。上級生は神様で、新入生は「はい」と「わかりました」以外話してはならない。3歩以上は全力疾走など、部の規則に掛かれていない「命令」が先輩から与えられていた。
これは内部凝集性という心理学理論に適用する。内向きの組織で、固定された人々が長時間生活を共にすることで生じるもので、常識的に異常なことでも疑問を持たなくなる。結束力の高い組織ほどその傾向は強い。スポーツの場合は体育の後遺症だ。体育は優秀な兵士を生み出すための科目だった。そのため上官の命令には絶対に服従であり、納得行かない作戦であっても命がけて行動するように、心理操作された。個人の尊厳を認めないマネジメント方法は、管理職にとって簡単だった。その名残が宝塚歌劇団に残っていたのかも知れない。

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